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外構職人の朝は、朝会の15分で決まる。問題はその後だ

現場で施工作業をするアルデコのメンバー

この記事の要点

  • 理想は7時45分に着座→15分の朝会→8時に出発→16時半上がり。
  • 実際は現場に着いてから12時まで手が止まらない日が多い。
  • 時間割は守るためではなく、どれだけズレたかを測るために置いている。

「外構の仕事って、1日どんな感じですか」

面接で一番よく聞かれる質問だ。求人票には書ききれないので、時間割を全部出す。

まず、理想の1日

うちが「こうなったらいい」と思っている流れは、これだ。

  1. 7:45 会社で席につく
  2. 7:45〜8:00 朝会(15分)。その日の段取りと、危ないところの共有
  3. 8:00 道具と材料を積んで、現場へ向かう
  4. 10:30 休憩
  5. 12:00ごろ 昼休憩(約1時間)
  6. 15:00 休憩
  7. 16:30 現場を終えて、会社へ戻る

この中で一番大事なのは、朝会の15分だ。

「今日はどこまで積む」「材料をどこに下ろす」「誰がどの順で動く」。ここを決めずに現場へ行くと、必ずどこかで誰かの手が止まる。段取りは現場でやるものだと思われがちだけど、実際は前の日と、朝の15分でほぼ決まっている。

そのとおりに進む日は、あまりない

正直に書く。

現場に着いてから12時まで、一度も手が止まらずに走り切る日がけっこうある。午後も同じで、「今日はここまで」と決めた目標に向かっているうちに、気づいたら夕方になっている。10時半の休憩が飛ぶこともある。

手を止められない理由

これは、会社が休憩を取らせないという話ではない。むしろ逆だ。

区切りのいいところまでやりたくなる仕事なんだ。

ブロックは積みかけでは帰れない。コンクリートは待ってくれない。「あと2段でこの面が終わる」というときに、時計を見て手を止められる人は、あまりいない。

外構の仕事は、天気と工期に挟まれてもいる。雨が降れば土は掘れないし、コンクリートは打てない。だから晴れている日に前倒しできるだけ前倒ししておかないと、後ろがきつくなる。今日ラクをすると、来週の自分が泣く。

もう一つは、うちが少人数だからだ。以前、標準なら50人工と見積もられた現場を3人で受けたことがある。ああいう現場では、1人が止まれば3分の1が止まる。

だから時間割は、守るためのものじゃない

じゃあ意味がないのかというと、逆だ。

時間割は、どれだけズレたかを測るために置いてある。

10時半の休憩が飛んだ日は、どこかで想定より時間を食っている。その理由が分かれば、次の段取りで潰せる。基準がなければ、ズレたことにすら気づけない。

その1日の中で、何を教わるか

未経験で入ると、最初はブロックを積ませてもらえない。がっかりされることもあるけれど、理由がある。

  • 午前中は、先輩の動きを見ながら材料を運ぶ。どこに何を置けば手が止まらないかを、体で覚える
  • 昼休憩は、午前中に「なんで今そうしたのか」を聞く時間。ここで聞ける人は伸びる
  • 午後は、教わった置き方を自分でやってみる。だいたい失敗して、その理由が分かる

うちは技術を目(気づく力)・頭(段取る力)・手(形にする力)の3つに分けて考えている。積む技術は「手」だ。でも手だけ先に覚えても、目と頭がついてこなければ現場は回らない。だから1年目は、目から鍛える。

良い職人は、良い目を持っている。腕は、目に追いつく。

それでも、時間割を先に出す理由

きれいな時間割だけ載せて「残業ほぼなし」と書くこともできた。そのほうが応募は増えたかもしれない。

でも、入社した初日に嘘だとバレる。

バレたあとに残るのは、辞めた人と、悪くなった評判だけだ。うちは業界の悪いイメージの半分は本当だと思っているので、そこをごまかす側にはまわらない。

きつい日はきつい。その代わり、返せるものは数字で出す。給料の階段も、休みの日数も、まだ足りていないところも含めて採用ページに全部書いてある。

この時間割を見て「これならやれそうだ」と思ったなら、たぶん向いている。

よくある質問

朝は何時に集合ですか?
7時45分に席についてもらいます。そこから15分の朝会でその日の段取りと危ないところを全員で共有して、8時に道具を積んで現場へ向かいます。朝会をやらずに現場へ行った日は、だいたいどこかで手が止まります。
残業はどれくらいありますか?
理想の時間割どおりなら16時半に現場を終えます。ただし工期の山場になると夜まで延びる日もあります。隠しても入社すれば分かることなので書いておきます。年間休日は今年の実績で110日。当初は「3年で120日」と宣言していましたが、前倒しして来期から125日にします。
昼休憩はちゃんと取れますか?
12時ごろから約1時間が基本です。ただ正直に言うと、その日の目標を決めて走っている日は休憩が短くなることがあります。時間で区切るより、区切りのいいところまでやりたくなる仕事だからです。
未経験でも1日についていけますか?
最初はついていけません。それが普通です。うちは技術を目(気づく力)・頭(段取る力)・手(形にする力)に分けて考えているので、1年目は手より先に目から鍛えます。積むより先に、段取りを見る側にまわってもらいます。

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